【自作小説】鬼畜(2)

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第2部

伸二の授業参観に正雄が行き、その時の正雄の格好が白のスーツ上下背広に月亭可朝が被るカンカン帽を被り、いかにもヤクザの風貌で、先生、生徒、参観に来ていた保護者もギョッとした目で正雄を見ていた。保護者の男性が正雄をジロジロ見るので癇に障った正雄が、男性保護者の首元のネクタイをつかみ教室の外に連れ出し、「何メンチをきっているのか」と、正雄に謝る保護者の男性の顔を拳で殴ってしまい、鼻から出血してしまい、この件で正雄は暴行傷害罪で初犯では有ったが、懲役2年で大阪刑務所に収監されて、伸二も暫くは学校に行っていたがイジメに合い学校に行かなく成った。

正雄は組の構成員では有ったが、今回の件で所属の組が大阪府警のガサ入れに合い、「お前は破門だ」と務所に面会に来た若頭が正雄に告げて、正雄はカタギに成ったが、背中の般若のイレズミはヤクザの名残りかもしれない。正雄は出所後定職につかずあゆみのヒモの生活で有った。

あゆみのスナックに遊びに来る坊さんがいつも口癖で、「女性と結婚して不妊治療もしたけど子供が出来ない檀家さんもそこそこ居るのに、このままでは寺が潰れてしまう」とこぼしていると、その話しを聞いた正雄はこれは金儲けに成るとあゆみにその寺の住所を聞き出しメモ帳に書いた。正雄はあゆみの仕事の送り迎えに使っている車に伸二を乗せて、昨日あゆみから聞いた寺に辿り着き、車から伸二を降ろし寺の周りを一周し外観を見て、正雄の印象ではそこそこの寺という感じで、寺の門をくぐり正面の昔ながらの引き戸を開けて開口一番、「すみません」と大きな声で挨拶をしたらしばらくして頭が丸坊主の男性が玄関口に出てきて、正雄を見た住職はギョッとした目で正雄を警戒したが、とりあえず何の用かと正雄に問いただした。正雄は住職に事の顛末を話し、跡取りの欲しい住職は凄いのる気に成り、伸二を早く寺に迎えたくなった。

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