【自作小説】鬼畜(1)

目次

登場人物とプロフィール

  • 世良 正雄(44歳):大阪府出身、飲む打つ買うが揃った怠け者のヒモ男。
  • あゆみ:正雄の同居人で、スナックで働き家計を支える女性。
  • 伸二:正雄とあゆみの間に生まれた小学生の息子。

あらすじ

ヒモ生活を送る正雄の浮気が原因で、大騒動の末に逮捕・破門を経てカタギとなる。その後も身勝手な行動を重ね、小学生の息子・伸二を金欲しさにお寺へ養子に出してしまう、人間の業を描いた哀しくシュールな人間ドラマ。

第1部

世良正雄、44歳。大阪府出身で、飲む、打つ、買うの三拍子揃った男で、飛田新地で知らない人が居ない位の遊び人で有った。若い時は真面目に日雇いの仕事をしていたが、今同居しているあゆみと生活するように成り、日雇いの仕事も3日に一度働いていたが、段々と働かなくなり、今はあゆみがスナックで働いてきたお金で生活をしているヒモのような男で有った。

正雄の浮気現場を目撃したあゆみが、千日前道具屋筋の店舗で販売していた包丁を手に取り、パンツ一丁の正雄を商店街の中を包丁を持って追い回し、普段から酒浸りの正雄は力尽きてなんばグランド花月の前で土下座をしてあゆみに謝り、ちょうどその日は8月8日の夕方前で桂文珍師匠の独演会の日で、開演を待つ客がこの騒動を見て「犬も食わない夫婦喧嘩」と揶揄する観衆も居たが、あゆみの鬼の形相を見て大阪府警にスマホで110番する観衆が続出した。交番のお巡りさんの自転車、所轄のパトカーが現場に臨場し、通行人が足をとめ、野事馬が何事かと事の詳細を警察官に聞く者もあらわれた。

結局、正雄とあゆみは別々のパトカーに乗せられて南警察署に連行されて、深夜まで探偵さん(大阪府警では刑事の事を探偵さんと通称で呼ぶ)に調書をとられて厳重注意で始末書をとられて釈放された。その後、正雄は真面目に働いていたが、元来怠け者で有り、またあゆみのヒモに成り、パチンコに行く金を無心するように成り、正雄とあゆみの間には伸二という小学生に成る息子がいたが、ろくに学校に行かせず、正雄がパチンコ屋に入りびたり、正雄は伸二にパチンコ屋の床に転がっているパチンコ玉を拾わして、拾った玉を自分のパチンコ台に入れる作業をさせて、パチンコに勝った時は帰りに伸二が好きな食べ物を食べさせてくれて、銭湯で2人で汗を流して、正雄は背中に般若のイレズミを入れていて、伸二がプールに一緒に行きたいとせがんでも、正雄は伸二をプールに連れて行く事が出来なかった。

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